先日、保育参観に参加してきました。
入園してまだ2か月弱。今回の参観は長女(むーちゃん)のクラスが中心でしたが、ぼくにとっていちばん印象に残ったのは、たまたま朝礼当番を担当していた長男(うおた)の姿でした。
普段から一緒に暮らしていると、子どものことはよく知っているつもりになります。でも、保育園という親のいない世界には、親が知らない子どもの顔があるのだと感じた一日でした。
緊張しながら朝礼当番をやり切ったうおた
朝礼が始まると、うおたが前に出てきました。
この日の当番だったようで、みんなの前に立つと、
「今日は◯月◯日です」
と日付を伝えます。続けて、
「おやすみしらべをします」
と、お休みの子の確認を始めました。
「〇〇組さん、立ってください。お休みの子はいますか?」
とクラスのみんなに向かって声をかけ、確認が終わると、
「きょうのおやすみは〇〇くんひとりです。先生に報告してきます」
と、しっかり報告までやり切っていました。
ただ、その表情は明らかに緊張していました。
顔は少しこわばり、半ズボンの裾をぎゅっと握りしめています。そして、自分が話すリズムに合わせるように太ももをパンパンと叩いていました。
緊張していることが、見ているこちらにも伝わってきました。
それでもうおたは、自分の役目をきちんと果たしていました。
周囲の返事を聞きながら進行し、その場に応じて言葉を変えながら朝礼を進めていきます。
朝礼が終わると、うおたの表情は一気にやわらぎました。
そして、ぴょんぴょん飛び跳ねながら列へ戻っていきました。
その姿を見て、「うおたなりに相当緊張していたんだな」と思いました。
同時に、「十分にやり切ったな」とも思いました。
あの頃のうおたを思い出して
その様子を見ながら、ぼくは過去のことを思い出していました。
発達の特性に気づいた頃は、「この子と普通に会話ができるようになるのだろうか」と不安に思ったこともありました。
療育に通っていた頃には、嫌なことがあると教室を飛び出してしまうこともありました。
もちろん、その頃のうおたにも、その頃なりの頑張りがありました。でも当時のぼくは、目の前の困りごとに精一杯で、何年か後にこんな姿を見ることになるとは想像できませんでした。
だからこそ、この日の朝礼当番は特別に見えました。
うおたは決して堂々としていたわけではありません。
むしろ、緊張していることがよく分かりました。
それでも逃げずにその場に立ち、自分の役目を最後までやり切っていました。
ぼくが感動したのは、「上手にできたこと」ではなく、「緊張しながらもやり切ったこと」だったのだと思います。
むーちゃんは、友達との関わりを学んでいた

一方で、この日の主役だったむーちゃんの様子も見ることができました。
工作をしたり、お遊戯をしたりする中で、特に印象に残ったのは友達とペアを作る場面です。
むーちゃんは笑顔で積極的に動いていました。
家で見ている姿からも、友達と関わることが好きなタイプだろうとは思っていましたが、その印象は間違っていなかったようです。
保育園でも自然に友達の輪の中に入っていき、自分から関わろうとしていました。
ただ、ひとつ面白かった場面がありました。
あるお友達とペアになろうとしたとき、別の子も同じお友達と組みたそうにしていたのです。
大人から見るとほんの一瞬の出来事ですが、むーちゃんは少し立ち止まり、「どうしようかな……」というような表情を見せていました。
その様子を見て、友達との関わり方を学んでいる途中なんだなと感じました。
自分の気持ちだけではなく、相手や周囲の様子も見ながら行動しようとしている。そんな成長の途中が垣間見えた気がしました。
先生がさりげなくサポートしてくれたこともあり、最終的には揉めることなくペアを作ることができました。
むーちゃんにとっては何気ない出来事だったかもしれませんが、親としては集団生活の中で少しずつ社会性を身につけていることが感じられる場面でした。
保育園での学びについては、こちらの記事もどうぞ。
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保育参観を終えて
今回は、保育参観で感じた子どもたちの成長について書きました。
参観が終わったあと、妻とも感想を話しました。
むーちゃんについては、「思っていたとおりだったね」という話になりました。友達と仲良く関わりながら過ごしている姿は、普段の様子からも想像しやすかったからです。
一方で、うおたには驚かされました。
「成長したね」
自然とそんな言葉が出ました。みんなの前で話し、相手の返事に応じて進行する。その姿に、これまで積み重ねてきた時間を感じたからです。
子育てをしていると、つい「できるようになったこと」に目が向きます。
でも、この日のうおたを見ていて思ったのは、成長は結果だけではないのです。
緊張しても、不安があっても、その中で自分の役目を果たそうとする。その姿にこそ成長が表れるのだと思います。
保育参観は、子どもの成長を見る機会です。でも同時に、親自身がこれまでの道のりを振り返る機会でもあるのかもしれません。
この日ぼくは、子どもたちが親の知らない場所で、親の知らない時間を過ごしながら、それぞれのペースで成長していることを実感しました。
そして何より、緊張で半ズボンの裾を握りながらも朝礼当番をやり切ったうおたの姿を、きっと長く覚えているだろうと思います。
